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パースエクスプレスVol.198 2014年7月号

≫ 安倍首相が西オーストラリア州を訪問

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 政 治
 

安倍首相が西オーストラリア州を訪問

内閣総理大臣の安倍晋三首相が、7月7日から3日間の日程でオーストラリア(豪州)を訪問した。安倍首相は、この日程の中で西オーストラリア州各所を訪れ、同州の二国間における役割の重要性を示唆した。

7月9日付けの西豪州の大手新聞「The West Australian」の1面。日本語が大され掲載し、安倍首相を歓迎するムードが伺われる。

安倍首相は8日、豪州の首都キャンベラにある連邦議会で演説を行なった。これは、日本の首相として初めてとなる。安倍首相は演説にて日豪の歴史に触れ、冗談を交えながら経済および国防について更なる協力と理解を求めた。この後、安倍首相はトニー・アボット豪州首相とEPA(経済連携協定)などに調印し、各方面での協力を一層強化していくことを確認した。

翌日9日、豪州各要人とともに西オーストラリア州(西豪州)に移動した安倍首相は、同州北部ピルバラのウエスト・アンジェラにある露天掘鉱山を視察。「ここで採掘される鉄鋼が、日本で自動車や船舶に加工されることで、日本の経済に貢献している」と激励した。日本の首相としてピルバラを訪問するのは、これも安倍首相が初めてとなる。豪州にとって、日本は中国に次いで2番目に大きな貿易相手国であり、両国間における昨年の相互貿易は700億豪ドルを超えている。

また同日、西豪州の州都パースにあるクラウン・パースで、アボット首相とコリン・バーネット西豪州首相の共催による晩餐会が催され、各界要人も出席した。安倍首相はスピーチの中でオーストラリアの国土の大きさについての驚きを述べ、またアボット首相はピルバラにおける日本の貢献を賞賛した。また、バーネット首相は西豪州が日豪友好関係の最前線にあることを誇りに思うと語り、また鉱業だけでなく教育や観光の面でも日本との関係を強化していくことに自信を見せた。

今回の西豪州訪問中、安倍昭恵首相夫人は同9日にサウスパースにある豪州穀物輸出イノベーションセンターを訪れており、日本政府が日豪間における穀物貿易も重視していることを示した。西豪州は、日本に年間90万トンものうどん用小麦を輸出しており、日本人マーケットの研究・開発を続けている。

今回の豪州訪問は、日本の首相としては2002年当時の首相小泉純一郎氏以来12年ぶりとなった。安倍首相は同10日に、次の訪問先であるパプアニューギニアに向けて、政府専用機にてパース国際空港を出発。同国を訪問して、6日からのニュージーランドを含むオセアニア3か国の歴訪を終えて、12日に帰国の途についた。


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スポーツ
 

2014年 FIFAワールドカップ・ブラジル大会

数々のドラマが繰り広げられたグループリーグ(GL)と決勝トーナメント。その集大成となる、出場32カ国の頂点がいよいよ決まる!
(※記事は7月11日現在のものです)

6月24日、決勝トーナメント出場がかかる日本は、GL最終戦でコロンビアと対戦。結果は完敗だった(写真)。また、アジア枠から出場した4チーム全てが、1勝もできずにグループリーグ敗退。一方、南米や北中米チームの活躍が印象的ではあるが、開催国のブラジル、前回大会準優勝のオランダ、メキシコ大会(1986年)優勝国のアルゼンチン、4大会連続のベスト4入りのドイツと、ベスト4はお馴染みの顔ぶれとなった。

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