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各国の郷土料理をパースで

世界の料理 中道裕美

Vol.227/2016/12


世界の料理 食卓のヒント

第23回「エルサルバドル料理」


筆者が世界を“食べ歩いた”料理の23カ国目は「エルサルバドル料理」です。正餐は昼食で、ごはんやププサと、肉類や煮豆の副菜が一皿に盛られ、それとスープで召し上がります。海岸部では魚介類入りスープもポピュラーです。

プエルトリコ 【エルサルバドル】

とうもろこしの粉で作った厚みのあるお焼き「ププサ」が国民食。その「ププサ」とサラダにソースを添えたり、味付き肉や豆を挟んで、一日を通し食べられています。




セミージャ・デ・パテルナ
Semilla de Paternaセミージャ・デ・パテルナ

茹でてあえるだけの簡単おつまみ・サラダです。さっぱりした味にかぼちゃの種のコクが効いてます。

料理の素材

■パテルナ(Paterna/★を参照)
■レモン
■アルグアシュテ
(Alguashte/★を参照)
■塩

セミージャ・デ・パテルナ
料理方法

1. パテルナの鞘を開き、実を取り出します。表面の白い部分を取り除くと、緑の実が現れます。
2. 1.の実を茹でて、その後、室温で冷まします。
3. 2.をレモン汁、アルグアシュテ、塩とあえればでき上がりです!

★もしパースで作るなら…

パテルナは、さやえんどう形の殻に包まれた植物です。エンドウ豆の倍ほどの大きさで、固く厚みがあります。熟すと果物として食されています。エンドウ豆か枝豆で代用してください。アルグアシュテはかぼちゃの種をトーストして挽いた、様々なエルサルバドル料理に使われる調味料です。かぼちゃの種をミキサーで粉状にして代用してください。





ソパ・デ・チピリン
Sopa de Chipilinソパ・デ・チピリン

葉野菜の具として定番のチピリン入りスープです。癖がなく多くの人に好まれる味です。

料理の素材

■牛骨 ■トマト
■緑チリ
■チピリン(Chipilin/★を参照)
■玉ねぎ ■油 ■にんにく
■塩 ■こしょう

ソパ・デ・チピリン
料理方法

1. 鍋に油を熱し、薄切りにしたにんにく、みじん切りにした玉ねぎを炒めます。
2. 牛骨、みじん切りトマト、輪切り緑チリを加え、具が浸る量の水を注ぎ、灰汁を取りつつ煮込みます。
3. 洗って適当な長さに切ったチピリンを加え数分煮込み、塩、こしょうで味を調えればでき上がりです!

★もしパースで作るなら…

牛骨は精肉店でお求めいただくか、固形牛コンソメで代用してください。チピリンは薬草にもなるマメ科の植物で、葉は料理に使われます。クレソンで代用してください。