「どうやって生活しているのだろう。」 by 宇田有三 

 ビルマで暮らし初めて数ヶ月が過ぎ、ようやく人々の暮らしぶりが見えるようになってきた。そこでいくつか疑問がわいてきた。特に不思議に思ったのはお金のことである。
 ビルマの貨幣の単位は、KYAT(チャット=K)という。公式レートでは、1(US)ドルが 6.7 K。しかし、この 6.7 というレートは完全に名ばかりで、実際の市中レートは、1(US)ドルが約1000Kチャットにまで跳ね上がるのだ(私が滞在している最中でさえ、その時々に応じて900K〜1200Kと大幅に変動している)。一部の案内や報告では、この1000Kへの換金をブラックマーケット(闇レート)という表現を使って、なにやらおどろおどろしさを表現しているが、実際は誰もが使っている普通のレートである。

 公務員の給料は月平均5000K位だから、月給は約5ドルということになる。


 ちなみに身近な例では、自分の泊まっているホテルの受付係の月給は2000K、キッチンや部屋の清掃スタッフの月給は1500Kである。また、外国資本の最高級ホテルでの受付の月給が、50ドルと噂で聞いた。
 町の食堂で焼きめしを食べると、だいたい500Kくらいかかる。ラーメンは650Kくらいだろう(滞在中のほんの3ヶ月で450Kから650Kまで値上がりした)。

 

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