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フォトジャーナリスト宇田有三氏による衝撃ルポ

On The Road by.Yuzo Uda

Vol.207/2015/04


「新刊『観光コースでないミャンマー(ビルマ)』のご案内」



On The Road by Yuzo Uda

ビルマ(ミャンマー)で初のユネスコ世界遺産認定された(2014年6月)ボーボージー・パゴダ(仏塔。タイエーキッタヤー〈「ピュー王朝の古代都市群」〉の敷地内に建つ)は、千数百年の時を経て、国際的にデビューすることになった。

 また、これとは別に、知り合いには次のようなメッセージを送った。


 少数民族問題や宗教などの問題はビルマ(ミャンマー)だけに限りませんが、この国の抱える複雑な問題を理解するには、ハードルが高い部分があります。今回は、複雑な仏教とイスラーム教の関連など、他の本ではあまり触れていない問題に紙幅を割いております。
 この一冊を読んで頂ければ、ビルマ(ミャンマー)という国の成り立ちが、ぼんやりと見えてくると思います。自分でゲラ校正をしながら面白くて何度も読み返してしまいました。
 その他、紛争や援助など、いろんな問題の「とっかかり」を考える上で分かりやすい入門書に仕上げております。もちろん、取材や単なる観光旅行で見逃しやすいヒントもあちこちにちりばめております。
また、本文中はモノクロながらビルマ(ミャンマー)に関心を持つ人用に、興味深い写真をいっぱい載せてます。

 校正ゲラを修正しながら自分自身、何度も考えざるを得なかったことがある。それは、—生まれた時には選ぶことのできなかった国や民族に固執する態度は、どうやって発生し、無意識のうちに強化されていったのか—ということである。
 またその延長で、自分の性別や家族関係など、自分の関心事がビルマ(ミャンマー)だけに留まらず、想像していた以上に広く、深まっていったことに気づいた。

 今回の本はあくまでもそれらの考えの“とっかかり”でしかありませんが、そのとっかかりを南半球のパースの皆さんと、どうにか分かち合うことができれば嬉しいです。