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パースエクスプレスVol.136 2009年5月号

これは、豚インフルエンザと思える顕著な症状が見られないにもかかわらず、タミフルの購入に人々が殺到したためであり、本当にタミフルが必要な場合、手に入りにくくなるといった状況が生まれてしまったのが原因だ。勿論、早期の準備は大切だが、ちょっと行き過ぎではないかな。治療薬の購入以前に、まず感染しないための予防といったことを先に考えてほしい。手洗い、うがいの徹底、人ごみを避ける、マスクの着用といったごく一般的なことを守ることが第一だ。秋となり、これから冬を迎えるオーストラリアでは、今後、十分な警戒が必要とのことである。
 日本でも、豚インフルエンザにはかなり神経質になっているようだ。成田をはじめとする国際空港では、特に米国便の乗員、乗客にはかなり念入りな健康チェックが施されているほか、国内の中・高校生のアメリカやカナダ旅行等が中止、もしくは延期されている。これまでのところ(5月7日現在)、日本国内でまだ感染者は確認されていないが、これも時間の問題かもしれないな(編集部注:5月10日現在、厚生労働省が日本国内で4名の感染を発表した)。

まあ、豚インフルエンザに限らず、病原菌の感染を恐れない人はいないと思うが、日ごろから体にしっかり免疫力を付けておくことが大切だ。それは病原菌を攻撃する血液中の白血球を活性化させるということだが、体力を付け、栄養、ビタミン類をしっかり摂り、なるべくストレスを溜めず、体を冷やさないことである。安直に薬に手を伸ばさず、まずは自分の免疫力を高めることから考えたいものだ。免疫力があれば、たとえ感染しても大事には至らないようだ。こういった流行病の犠牲者は、特に免疫力の弱い幼い子どもや高齢者が多いことを考えてほしい。今や、世界を混乱に陥れている豚インフルエンザだが、こういった個人レベルの予防、対策を実践して、この厄介なインフルエンザの犠牲になってほしくないものだ。

<筆者のプロフィール>
東京生まれの元祖ワーホリ。日本企業のエンジニアを辞職し、日豪で計3年間の修行の後、日本語教師となる。パース在住15年、日本語教師歴11年。ペンネーム「ブッシュウォーカー」。