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あなたの言いたいこと
Vol.146/2010/3

今回はシドニーからの投稿です。

『オーストラリアだからなんですか?』

シドニーで日本食レストランのホールマネージャーをしています。パースエクスプレスは、友達経由で毎月読んでいます。この間、パースから来たワーキングホリデーの人を面接しました。このコーナーも読んでいたので、パース繋がりが何かの縁かと思い、投稿します。

うちのレストランは、アッパーレベルのお客さんをターゲットにしているので、面接の時も『人手が足りないから』とか『どなたでも』といった基準ではなく、身なりや言葉使い、英語力といったところまで見させてもらっています。求人募集の広告を見た、そのパースから来た女性は29歳で、日本では名の知れた会社に勤めていたらしく、落ち着いた感じの人でした。挨拶を交わし、最初に志望動機を聞くと、「友人からここが求人募集をしていると聞いたので」と。今まで面接をしてきて、この動機はたまに聞きますが、嘘でもいいから、『ガイドブックに載っていた料理が美味しそうだったので、この店で働ければ』とか言えばいいのに…、といつも思います。次に『希望勤務時間や日数』を聞くと「午後5時まで、でお願いします」と。ディナーメインのウチの営業時間は確認してこなかったのかと思うような返答にちょっとびっくりでした。そして、話が進むにつれてどちらが面接をしているのか分からない状態に…。「従業員は何人ぐらいいるんですか?」とか「山岡さんはオーストラリアに来て何年ですか?」とか。終盤に差し掛かり『お給料の希望は?』と聞くと「最低$○×は頂きたいですね」とキッパリ。お給料について希望を申し入れるのは当然のことですが、“自分はここまでできるので、ここまで下さい”って言う答え方が筋だと思いますが、この人は飲食業の経験がほとんどないのに、要求額はマネージャークラス以上でした。最後に、お断りの方向で話を終えようとした時「やっぱり、シドニーと言えども仕事は選べないですね」と言い残し、面接室を出て行きました。ちなみに、日本でもこの人はこんな感じで面接を受けているのか、と考えてしまいました。皆さん、どう思いますか?


<投稿者>山岡し朗 男性/35歳