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男女平等とは言われていても、肉体的な男女差は現実に存在する。生物学的に女子より筋力が上である男子選手が女子選手と同様の条件で競技を行なえば、男子選手に有利な結果が出ることは否めない。このような理由から、スポーツ界では競技者が女性か否かを確かめるため、女子選手に対しセックスチェックというものが行なわれている。セックスチェックが行なわれるきっかけとなったのは、戦前のメダリスト、ステラ・ウォルシュ選手が殺害された事件。検死のために解剖された彼女の体内からは、睾丸が発見され、更なる検査の結果、性染色体はXXY。すなわち、男性であることが分かったのである。その後、同様の事例がいくつも報告されたことで、1960年代から女子選手に対するセックスチェックが行なわれるようになった。

検査の方法は、口の中の粘液を綿棒でこすって採取し、顕微鏡で染色体の種類(女性:XX型, 男性:XY型)を調べるというもの。以前は上位入賞者のみが対象となっていたが、現在では参加者全員に行なわれている。

しかし、性同一障害で悩み、性転換手術を行なった選手や、染色体異常(XXX, XXY, XYYなど)を持つ選手がいるなど、一概にセックスチェックの正当性を主張出来る時代ではなくなっている。また、検査結果を受けた女性選手の精神的ショックが著しいこともあり、近年、この検査に対する規定の見直しが検討されている。

 
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