Vol..123/2008/4
「オリジナルデータの真偽」

 1年以上に及ぶビルマ取材から戻ってほぼ2ヶ月、なんとか以前の生活を取り戻した。日本不在の間にたまっていた仕事を片付け、3月末からようやく写真の編集に取りかかっている。まず、最初に取り組まねばならないのは、写真データのバックアップである。写真の編集中に何かあって(操作ミス、停電、パソコンのフリーズ等)、オリジナルのデータが壊れるかも知れないからだ。撮影する写真は2003年頃から、ほぼ全てデジタルイメージになっている(ちなみに、フィルムで撮った写真と「デジカメ」での写真の違いは以前、本誌でも紹介した)。
 今回、デジタルイメージをバックアップしている途中に、改めて気づいたことがある。現在、メインで使っているパソコン2台(デスクトップとラップトップ)には、もうフロッピードライブが付いていない。1.44MBというフロッピーディスクの容量は、この時代にあって、もう用済みということなのだろう。「デジカメ」を使っていて、写真ファイル1つあたりの大きさは平均で2〜3MB、最高解像度で撮影すると1つのファイルが17MBにもなる。容量が少なく、読み書きの遅いフロッピーは使えなくなっても仕方ない。

 
河での水遊びに疲れた男の子が岩の上で身体を休める。身体が冷え切ったのか、太陽の日差しを身体いっぱいに受ける(エルサルバドル、1992年:スライドフィルム撮影、フィルムスキャン)
 


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