パースエクスプレスVol.142 2009年12月号

 日本でも『ネットいじめ』は大きな社会問題となっている。被害ケースは一時期よりは減少しているようだが、まだ解決したわけではない。日本では『学校裏サイト』と呼ばれる学校独自の掲示板がこの『ネットいじめ』の温床となっているようだが、学校や教育関係者はこれを深刻に受け、インターネットプロバイダーの協力を得ながら、撲滅を試みている。また『インターネット人権相談室」といった電話窓口を設けたりして被害者に対応しているが、『ネットいじめ』では加害者、被害者ともに匿名が使われることがほとんどなので、解決が難航するという。

  『いじめ』というのは、どの世代にも存在していたと思われるが、この『ネットいじめ』については自分の正体を明かさないで行われる陰湿なやり方だ。正面から堂々と他人と向き合えない小心者がやりそうなことだな。では、どうしてこういった子どもや人間が増えているのだろうか。幼いころから、家族や他人との話し合いの機会を奪われ、人前で自分の意見が言えなくなってしまった結果ではないか。『ネットいじめ』は、携帯電話やパソコンを介した活字コミュニケーションが主体となりつつある現代社会から出た弊害とも言えるかもしれない。

<筆者のプロフィール>
東京生まれの元祖ワーホリ。日本企業のエンジニアを辞職し、日豪で計3年間の修行の後、日本語教師となる。パース在住15年、日本語教師歴11年。ペンネーム「ブッシュウォーカー」。

 


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