このことを重くみたWA州警察・交通安全大臣のロブ・ジョンソン氏は、更なる罰金額と交通違反減点数の増加も考えうるとしている。今後、運転中の携帯電話の片手保持使用に対して、かなり厳しい措置が取られそうである。

日本でも2004年11月に携帯電話を保持しながらの運転に罰則規定ができた。そして、この携帯電話使用規定もその後、更に厳しく改正され、最近では取り締まりも強化されている。現在、この規定に違反した場合は普通乗用車で6,000円の反則金と基礎点数1点が科せられている(ハンズフリー装置使用の場合は対象外)。
 運転中といえども、掛かってくれば応えたくなるのが、本心かもしれない。だが、携帯電話を保持しながらの片手運転では咄嗟の対応はできないだろう。また通話中には判断力が鈍るという点では、飲酒運転と同等かもしれないな。しかし、政府も違反者を減らすために罰金額や減点数を増やすといった安直なやり方しか考えられないものなのか。せめて、携帯電話を車内でハンズフリーで使用できる装置をドライバーにもっと安価で購入させるといった考えはないものか。特に仕事上、運転時間が長くなる人には必需品だろう。一般人にとっても車を運転する機会が多いオーストラリアだけに、車内での携帯電話使用対策をもっと真剣に考えてほしいものだ。

<筆者のプロフィール>
東京生まれの元祖ワーホリ。日本企業のエンジニアを辞職し、日豪で計3年間の修行の後、日本語教師となる。パース在住15年、日本語教師歴11年。ペンネーム「ブッシュウォーカー」。

 


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