ところで、電気の節約なら、日本でも以前から「省エネ」と呼ばれ、実践されてきている。社会全体で、無駄なエネルギーの使用を排除することが目的だ。この「省エネ」の中心的な存在が財団法人省エネルギーセンターだ。ここでは、オフィスや工場、そして一般家庭で実践できる様々なエネルギーの節約法を紹介している。そう言えば、以前、夏季にオフィスでのネクタイの着用をやめるといった会社があったと思うが、これで冷房のレベルを落とせば、大きな電力の節約になる。個人レベルで実践できるエネルギーの節約は、探せばいろいろ出てくるんじゃないかな。車のエアコンだって強くすればエンジンの回転数が上がり、それだけ余分なガソリンを消費し、排気ガスを排出するわけだ。

 日本と異なり、エネルギー資源が豊富なオーストラリア。エネルギーの節約をしろと言ってもピンと来ないだろうが、これが環境問題に関わるとなると話は別だ。今回の白熱電球排除令(?)で電気エネルギーの節約が環境保護に繋がるとなれば、国民ももっと真剣に取り組むようになるかもしれない。まあ、将来的には、太陽光発電装置を設置した世帯には国から補助金が出る、といった案が政府から出てくるんではないかな。現在、論議の渦中である核エネルギーの使用に踏み切る前に、まだまだ実践できそうなことがあるような気がするが。

<筆者のプロフィール>
東京生まれの元祖ワーホリ。日本企業のエンジニアを辞職し、日豪で計3年間の修行の後、日本語教師となる。パース在住15年、日本語教師歴11年。ペンネーム「ブッシュウォーカー」。

 


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