2004年5

永住ビザ申請における「スキル」とは

 近年、移民局(DIMIA)は、“スキル”を持った移民の受け入れに重点を置くようになってきました。永住ビザカテゴリーには、『スキルドインディペンデント・ビザ、ビジネススキル・ビザ、家族ビザ、難民ビザ』といったものがありますが、配偶者ビザ、親子ビザなどの家族関係のカテゴリーは別として、多くの永住ビザは現在、「移住に十分なスキル」に基づいて申請・認可が行なわれています。

 それでは、ここで言う“スキル”とは何を意味しているのでしょうか。オーストラリアでは、統計局より“Australian Standards Classifications of Occupations(オーストラリア職業分類基準)”、または“ASCOコードブック”と呼ばれているガイドブックが発行されています。その本にはオーストラリアの全職種が掲載されており、それぞれの職種に特有のコードナンバーが付けられています。それぞれの職種欄では、以下の情報を知ることが出来ます。

- 各職種の基本的な説明
- 各職種に必要な技能と職歴
- 各職種の仕事内容
- 各職種における専門分野

DIMIAはこのガイド資料を使って、どの職種が移住ビザ取得の申請が出来るか、どの職種の雇用主がビザ保有者を採用出来るかを決定します。またDIMIAは、スキルドインディペンデント・ビザの申請希望者のために、ASCOコードブックの中から幾つかの職種を選び出し、職業リスト(SOL)を作成しています。ASCOコードブックでは、職種が各部門別に分けられていますが、SOLではそのうちの必要な4部門が掲載されています。
●第1部門−マネージメント(経営・管理)職・・・大卒相当の資格を持ち、マネージメントの分野において十分な経験を持っている方は、この第1部門に掲載されている職種で申請することをお薦めします。
●第2部門−専門職・・・大卒であることが最低条件です。この部門の職種での獲得ポイントは、50または60です。60ポイントの職種には会計士やエンジニア、歯科医といったものがあります。一般に、60ポイントの職種は50ポイントの職種よりもより専門的な技術が要求されています。
●第3部門−準専門職・・・この部門の職種には40、50、あるいは60ポイントが与えられます。40ポイントの職種には、最低ディプロマコース修了の資格が要求されます。
●第4部門−手職(手先の職業)・・・この職種には料理人や美容師、塗装工やメカニック等が含まれます。最低サティフィケート3もしくは4の修了資格と、十分な職種経験が必要とされます。

近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。本文は、Gorshu Pty Ltd(移民省公認登録番号9791459)の資料提供のもと掲載しております。ビザに関するお問い合わせは、オンラインビザ相談ページ

 

2004年5月
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