2003年7

新・専門職育成ビザ (New professional development visa)

 2003年7月1日に、新・専門職育成ビザが施行されました。このビザは国際的に活躍している企業や政府機関のシニアスタッフを対象に発給されます。まず、このビザを取得することで、アカデミック・実践職業訓練プログラム(教育実践特別プログラム)に参加することが可能になります。これは、オーストラリアの職業訓練機関にとって、将来的な教育事業の市場拡大のチャンスをもたらすでしょう。実際、オーストラリアではシドニーオリンピックの経験を生かし、現在、北京オリンピックを目前にした中国関係者にトレーニングを行っています。

 DIMIA(移民局)の発表によると、この新ビザは申請から発給までにかかる時間は短く、有効期間は最長3年間ということです。

■ビザの主な特徴■
・ビザ申請者のスポンサー機関、雇用主、職業訓練プログラムの証明が必要。
・滞在期間や労働権利が限定される。
・スポンサー機関はビザ規定を受諾しなければならない。また、DIMIAへ報告する義務があり、ビザ保持者が条件を守っていない際には注意勧告しなければならない。

■ビザ申請には2ステップが必要■
①スポンサーの承認  
②ビザ申請書の提出 有効なビザ申請書を提出するためには、スポンサー機関はオーストラリアで専門職育成の認可を受けなくてはなりません。このスポンサーに対する調査が行われている間に、プログラムや海外雇用主も査定されます。 スポンサーが政府によって承認されれば、ビザ申請者はスポンサーによる後援を受けることができます。またスポンサーは、ビザ申請者のビザに関する情報を把握することが可能になります。

■ビザの制限■
・有効期限の延長は不可能。
・扶養家族の同行は認められない。申請者の家族が申請者と一緒に滞在するためには、visitors(観光)ビザなどを取得しなければならない。

 このビザは、海外のビジネスマンや政府関係者にとって有効価値のあるものとなるでしょう。また受け入れ側についても、「CRICOS」に登録されていない教育機関でもコースやプログラムを提供することが可能である点も注目に値するでしょう。

近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。本文は、Gorshu Pty Ltd(移民省公認登録番号9791459)の資料提供のもと掲載しております。ビザに関するお問い合わせは、オンラインビザ相談ページ

 

2003年7月
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