2003年6

現在、オーストラリアで勉強している皆さんへ

海外留学生独立永住ビザ申請者へのポイントテストに関する変更がDIMIA(移民局)より発表され、独立永住ビザ(Skilled Independent Overseas Student)を申請するには、オーストラリアでの職業適性資格が必要、かつその資格ポイントを得るためには、最低2年間の就学が必須となりました。これは、永住ビザの申請を考えて学校に通い始めた多くのビザ申請希望者を落胆させる結果へとつながりました。

大学やカレッジ側もこの変更に対し、明らかに不快感を表明しました。このような状況から、移民省大臣のRuddock氏は暫定的な一連の取り決めを発表しました。この協定で注目すべきことは、2003年3月31日以前に学校に通い始め、2004年4月1日までにコースを修了する海外留学生については、1年間の就学でも独立永住ビザの申請を可能とすることです。これに該当する学生さんにとって、このニュースは朗報となるでしょう。

更に良いお知らせがあります。遠隔地で勉強する学生の方へ特別に与えられていた5ポイント(ポイントテスト)が、全てのビザ申請者に与えられることになりました。また優秀な成績で卒業、もしくは修士号をとった学生は、このポイントが10ポイントになります。しかし、これが適用されるのは、オーストラリアの大学を卒業し、なおかつオーストラリアの大学院を修了した学生に限られます。日本で大学を卒業して、オーストラリアで大学院の課程を修了しても、10ポイントは獲得出来ません。同様に、オーストラリアで博士過程を修了した学生は、15ポイントが与えられることになりました。

どのコースが、またはどのコースの組み合わせが、ビザ申請の必要条件を満たすのか、複雑になりつつあります。今後、適用が予想される組み合わせ(規則)として、2つの異なるコースでそれぞれ1年間勉強し、そのコースが最終的に目指している資格と直接関係があるものであれば、2年間の就学期間を修了したとみなされます。但し、英語コースはこれに含まれません。例として、ある分野で1年間のディプロマコースを修了し、その後1年間、違う大学・カレッジで同じ分野の異なる学位を修了した学生が挙げられます。今年の7月1日からこのシステムが開始される予定ですので、詳しいことは、DIMIA(移民局)より発表されるでしょう。詳細に関しましては、専門家にご相談下さい。

近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。本文は、Gorshu Pty Ltd(移民省公認登録番号9791459)の資料提供のもと掲載しております。ビザに関するお問い合わせは、オンラインビザ相談ページ

 

2003年6月
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