2003年4

独立永住ビザの大幅変更

独立永住ビザを申請する学生のための必要条件が引き続きDIMIA(移民局)により検討されてきていることは、本誌でも昨年お知らせしましたが、今年7月より申請のためのポイントシステムが大幅に変更になることが正式に発表されました。7月1日以降に同ビザを申請する全ての人にこの変更は適用されますが、特に、現在学生で卒業後に申請をお考えの方はご注意下さい。

<申請必要条件の主な変更点>

●学位の項目で必須ポイントを獲得し、オーストラリア国内でビザを申請するためには、最低でも2年間の課程を終了すること。現在は、1年間の学業を終え、承認されているディプロマレベルか、それ以上の学位を取得した人は5ポイント獲得でき、卒業後6ヶ月以内にビザの申請を行えば実務経験が免除されてきたが、7月以降は、全ての学生の申請者は、オーストラリア国内で2年間以上の課程を終了することが必須条件とされる。

●DIMIAで指定したオーストラリアの各都市部以外のエリアで学習している学生は、特別ポイントが獲得できる。その指定された地域にある大学やカレッジに通っている学生の場合は、特別に5ポイントが加算される。このDIMIAが指定する地域とは、パース、メルボルン、シドニー、ブリズベン以外の地域で、つまり、アデレードやタスマニアの学生はこの5ポイントが獲得できる。

●DIMIAが特定している職業需要リストで重要職業とされているコースを終了した場合は、10ポイントを獲得できる(今までは5ポイント)。もしも申請時に、既に就職先が決まっている場合は、15ポイントが獲得できる。

●終了課程が、優位学位か修士号の場合は、ポイントテストの学位の項目で10ポイントが獲得できる。 この他にも、変更箇所が多々あるので詳細は専門家(ビザコンサルタント)にお問い合わせ下さい。

新家族ビザ
4月10日にDIMIAは、ビザコンサルタントに向けて新しいビザカテゴリーが制定されることを発表しました。これは、拠出型家族ビザと呼ばれるビザで、オーストラリアの永住者や市民権を持った永住者の親の移住を可能にする従来のものとは異なっていますので、ご注意下さい。

新ビジネス永住ビザ
ビジネス永住ビザの新しい制度は、DIMIAによって今なお検討中ですが、本誌先々月号(Vol.61)でもお伝えしているように今後は各州政府(テリトリー政府を含む)が、ビザ発行への主導権を握るようになります。西オーストラリア州での申請必要条件に関する詳細が、分かりやすく説明されたガイドラインにて発表されていますが、詳しくはビザコンサルタントまでお問い合わせ下さい。

近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。本文は、Gorshu Pty Ltd(移民省公認登録番号9791459)の資料提供のもと掲載しております。ビザに関するお問い合わせは、オンラインビザ相談ページ

2003年4月
※ 掲載されている記事は、執筆当時の情報となっておりますのでご了承ください。





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