2001年8月

ホテルマネージャーやホスピタリティを勉強している人に朗報!

  ビザ取得の規定が、2001年7月1日に大幅に変更されましたが、中でも、ホテル勤務やホスピタリティーマネージメントに興味があり、それを学んでいる学生(学生ビザ保持者)や、または修了後、それらの職に就きたいと考えている人達にとって良い新制度が加わりました。

 今までホテルマネージメントを学んでいた人が独立永住ビザを取得することは、残念なことにSkilled Occupation List(SOL)上にホテルマネージメントに関する項目がなかったということできわめて困難でした。しかし、今回そういった人達とって朗報が舞い込んできました。新しいSOLが2001年8月8日に公表され、2つの新職種が新たに加えられたのです。

(1) ホテルまたはモーテル・マネージャー
  (ASCO Code 3323-11;50 ポイント;Degree{学士レベル})
(2) ホテルまたはモーテル・マネージャー
  (ASCO Code 3323-11;40 ポイント;Diploma{修士レベル})

 ※上記の職種は、SOLのAssociation Professional Occupations欄に掲載されています。

 オーストラリア内でそれらの分野(ホテルマネージメントやホスピタリティ)を勉強し、卒業するということは50ポイントを得ることができるということを意味し(学士レベル)、Skilled Independent Visaのカテゴリーで独立永住ビザを取得する人にとっては、非常に有利なニュースとなりました。しかし、独立永住ビザのパスポイントがトータルで110ポイントとなっており、英語能力、年齢などのその他の要因から、プラス60ポイントを得なくてはりません。 

移民法改正後の学生ビザ取得について。 

 7月1日の移民法大幅改正にともない、多くの人が改正後のビザ取得について質問や疑問を持っているかと思います。例えば、新しい学生ビザ制度の取得資格に関する問い合わせの際、日本人の学生ビザ取得を希望する学生は、取得資格に適しているかの審査が他の外国からくる学生よりも容易に設定されていることも疑問を招く原因の1つでしょう。基本的に、国によってオーストラリアの学生ビザ取得難易が異なるため、日本はオーストラリアが定めた規定の「アセスメントレベル1」に属し、2001年7月1日に変更された移民法のもとでもそんなに大きなリスクを負うことなく、ビザを取得することが可能なのです。

 そこで学生ビザ取得希望者には経済能力(オーストラリア滞在中に勉学と生活にかかる十分な費用)が必要条件として課せられていますが、今回は、ケーススタディをもとに、どの位の費用が必要なのか紹介しましょう。
<ケーススタディー>
 Aさんは、オーストラリアの大学で勉強したいと考えています。彼女には6歳と8歳の2人の子供がいます。彼女は学生ビザを申請したいと考えていますが、彼女にとって必要な資金はどのくらいになるのでしょう?
 −生活費−
 大人:$12,000/年間
 第一子:$2,400/年間(大人の20%)
 第二子以降:$1,800/年間(大人の15%)
 学費(子供1人につき)$8,000/年間

 以上を合計すると、生活費と子供の学費で初年度$32,200(約202万円/1豪ドル=63円計算)程かかります。またこのほか、永住権を申請するためには語学学校に通い(費用・年間$10,000{学校によって異なる})、 総額$42,200(約265万円/1豪ドル=63円計算)の資金が必要となるでしょう。

2001年8月
※ 掲載されている記事は、執筆当時の情報となっておりますのでご了承ください。

近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。




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