2000年6月
REBAで初の永住権

 度重なる移民法の改正の中、移民省からオーストラリア永住希望者にとって朗報がありました。この度、移民省大臣Philip Ruddock氏から直々に、Business Long Stay - Independent Executive(オーストラリアにてビジネスを設立希望する方対象)のクラスの中でもRegional Established Business in Australia (REBA)のカテゴリーより、初のビザ取得者が誕生したと発表がありました。このRegional Established Business in Australia (REBA)とは、都市部以外の地域でビジネスを行い、一定基準の成功を収めることでパーマネントビザ(永住権)取得が可能であるカテゴリーで、1997年に法で定められました。しかし制定以来、このREBAでビザ取得をした人は、約3年間で誰もいませんでした。しかしこの度、タスマニアのホバートで日本人ビジネスマンが、このカテゴリーにおいてオーストラリアで初のパーマネントビザ取得を成し遂げました。この日本人ビジネスマンは、タスマニアのホバートで1995年に会社を設立し、ツアーガイドや翻訳サービス、日本からのメディアクルーをコーディネートするなど日本人マーケットでビジネス展開を行ってきました。
 このビザの特徴は、オーストラリアの都市部以外で会社経営をし、成功を収めた人に与えられるビザといったものです。実際にオーストラリアでの都市部とは、シドニーやニューキャッスル(NSW州)、ブリスベンやゴールドコースト(QLN州)などといった人口密度の濃いところをさします。パースでは郵便番号6200以下の都市を指しますが、例えばパースから車で南に約2時間のバンバリー(西オーストラリア第2の都市)は含まれません。つまり、このビザの対象エリアとなるわけです。この日本人ビジネスマンもタスマニアの州都、ホバートでありながらこのビザの対象者となり得たのです。また、このビザのもう一つの特徴としては、通常のBusiness Long Stay - Independent Executiveよりも選考基準がやや容易に設定されていることですです。これも、オーストラリア永住希望者にとって魅力的なところといえるでしょう。
このカテゴリーでのビザ取得者が出たことは、今後のパーマネントビザ取得方法に大きな影響を与えることは間違いないでしょう。

ファミリービジタービザがスポンサー制度を導入


 今月初旬、移民省よりファミリービジタービザが7月1日より一部改正されると発表がありました。内容は、永住者(パーマネントビザ取得者)の家族、親類が、その永住者のスポンサーにてオーストラリアに入国可能になるといったものです。しかしながら、その永住者が入国希望の家族、親類を保証し、またボンド(保証金)を支払うといったかたちで許可されることになります。保証金額ですが、現在はまだ確定しておらず、また可能滞在期間についても移民省側では、まだ検討中とのことです。このファミリービジタービザについても、今後パースエクスプレスでは確実なインフォメーションが入り次第、追って報告します。

2000年6月
※ 掲載されている記事は、執筆当時の情報となっておりますのでご了承ください。

近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。




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