2000年5月
オーストラリア移民省が
パーマネントレジデントビザ取得に大きく門戸開放


 パーマネントレジデントビザ(永住権)の取得方法で最もポピュラーであるのが、この「Skilled Visa」の取得といわれていますが、先月移民省大臣のPhilip Ruddock氏が7月1日以降、その「Skilled Visa」の職業リスト大幅増を実行するとの発表をしました。
通常このカテゴリーでのビザ取得は、ビザ申請者の職業がこのオーストラリアにおいて有無であるか、また必要とされているかなどといったリストアップと照らし合わせ、その後その申請者個人の力量などが各評価機関で審査されます。つまり、そのリストに自分の職業が無ければ、申請するためのスタート地点すら立てないということになってしまうのです。よって、この職業枠のリスト増幅は、今後、レジデントビザ取得希望者にとって大きなメリットとなるでしょう。では、どのような職業がリストに加えられたかを列挙しましょう。右記の通りです。

 また、今月の12日に同じく移民省大臣Philip Ruddock氏が、次年度(2000年7月1日から20001年6月30日)の移民者数の増大を図るとも発表しました。今年度1999年7月1日から2000年6月30日)のオーストラリア移民受入数は公式発表で6万人とされていますが、次年度では76000人の受け入れを歓迎すると表明しました。そして、その76000人中の約53%を「Skilled Visa」のカテゴリーから受け入れるとも付け加えています。また、5000人を政府や会社の要人のための枠として特別に設け、4000人を新しいカテゴリー(両親の呼び寄せビザ)として設けるとも発表しました。この政府表明は、「Budget Media Release 4」と呼ばれ、次年度の国家予算案との考慮の末、生まれたものです。よって、上記の職業リストの増幅や移民者数の増大は、オーストラリアのレジデントビザ(永住権)取得へ大きく門戸を開放したことを意味しているでしょう。
 
パーマネントレジデントビザ
「Skilled Visa」取得
に新しく加えられた業種

経営 / 管理者
・ 情報テクノロジ管理者
・ チャイルドケアーコーディネーター

専門職
・ 電気技術者
・ 会計士
・ コンピュータ技術士
・ 看護婦長
・ 看護指導者、研究員
・ 看護婦
・ 助産婦
・ 精神科看護婦
・ 障害者看護婦
・ 薬剤師
・ 医療診断レントゲン技師
・ 放射線セラピスト
・ ソノグラフィー

準専門職
・ 料理長

技術者
・電気技術士(冷蔵庫・エアーコンディション)
・ 菓子職人
・大工職人(室内家具)


2000年5月
※ 掲載されている記事は、執筆当時の情報となっておりますのでご了承ください。

近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。




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