事件の後、領事館に連絡し、警察に行き、あったことを全て話した。でも警察は「また日本人が詐欺にあった」と言って、あまり真剣に話を聞いてもらえず、警察で5〜6時間、同じことばかりを何度も分かってもらえるまで喋り続けた。最後に「私は、その殺されかかった現場のビルまでの道を覚えてるから見に行こう」と言って、警察と一緒にビルを見に行った。カードゲームをやっていた部屋を調べてみると、いろいろなところから階段が出てきたり、部屋が出てきたりした。
調べが終わり、警察に帰って、私は「調書をちゃんと書いて記録に残してくれ」と警察に言い、できあがった調書には「私がだまされ、カードゲームを一緒にやり、お金をだましとられた。」と今までの私の説明とは全く違う内容が書かれていた。警察の話では、ここ最近よく日本人が詐欺にあったり、行方不明になったりする事件が多いといい、普通なら殺されているか、売られているか、一番よくってレイプされているかのどれかで、体が無事だっただけいい方だと言われ、私は納得のいかないままホテルに帰った。
そして、日本に帰国し、カード会社に連絡し、警察の調書が間違いだらけであることも伝えた。カード会社の人は「警察の調書が一番の信頼性がある」といい、さらに「本人が本当に殺されていたら話は簡単でカードの保険が使える」など心無い言葉も言われ、私は疑われ続けていた。保険が使える、使えないじゃなくて、「本当の事」を知って欲しい一心で弁護士の所に行きアドバイスを求め、香港到着から出国までをできる限り正確な時間と会った人の名前、場所を入れ5枚にわたるレポートを作りカード会社に送った。カード会社の人はそれをみて、香港で出会った人達に連絡を取り、私が本当に殺されかかって、カードを悪用されていたことを認めてくれ、保険で保障することを約束してくれた。

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