「かつぐ子どもたち」

 町でも、田舎でも、働く子どもたちの姿をよく見かけた。最もこの現象は、 ビルマだけに限らない。牛車や馬の通れないところでは、人が運ぶ。その中にもちろん子どもたちがいる。しかし、いわゆる「児童労働」という感じはない。社会全体が経済的に貧しいため、彼らも十分な労働力とみなされる。彼らも生活者の一人として、働くのだ。そんな頑張る子どもたちの姿を見て、「勇気が出てきた」「力をもらった」と言っている場合ではない。本当に見なければならないのは、どうして彼らが働かなければならないのか、その背景である。

 

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