パースエクスプレスVol.133 2009年2月号

ところで日本での状況はどうなのであろうか。総務省統計局の公表(1月30日)による2008年12月時点の失業率は4.4%、失業者数は270万人で、1年前に比べ39万人増ということだ。総務省は、失業率は悪化しているとまでは言えないが、注意を要するとしている。日本ではかつて小泉政権時の2002年に5.5%という記録的な失業率を経験したが、その後回復し、現在は主要国の中でも低失業率を維持している。今後の予想としては各専門家が様々なコメントを出しているが、年内には失業率が4.7%まで上がり、2010年には最悪6%にまで達する恐れがあるといった意見もある。日本の国民はますます落ち込み、暗くなる一方だ。

この世界大不況には、当面、回復の見込みはないという。各国政府は頭を抱え、様々な対策を施しているが、こんな時、国民はどう対応したらいいのだろうか。大きな行動を起こさず、じっと耐えているのが賢明かもしれない。冬が過ぎればやがて春が来る、といった楽観性をもち、物事を前向きに考えていきたいものだ。それにしても、こんな状況下で豪日の両国民の対応を見ていると、その国民性が顕著に表れてくるような気がするな。

<筆者のプロフィール>
東京生まれの元祖ワーホリ。日本企業のエンジニアを辞職し、日豪で計3年間の修行の後、日本語教師となる。パース在住15年、日本語教師歴11年。ペンネーム「ブッシュウォーカー」。

 


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