パースエクスプレスVol.121 2008年2月号

ここパースでのTVニュースを観ていると毎回のように登場するのが、自家用車による交通事故の話題だ。もう見慣れてしまったせいか、大してインパクトも受けなくなってしまったが、自分が車を運転する以上、いつ、こういった悲惨な事故に巻き込まれないとも限らない。事故の大半は、オーバースピードや無謀運転によるものだが、これまでにこういった事故により多くの命が失われている。WA州警察も、スピードカメラを各地に設置するといった対策を施してはいるが、あまり効果がないようだ。そしてこの度、州政府より発表されたのは、交通法規違反による罰金額を大幅に値上げするという対策だった。果たしてこれで本当に、車による交通事故が減少するのだろうか。

電柱に激突して大破した車、路上に横転した車、家屋に突っ込んだ車、散乱した車内と血痕、そんな生々しいシーンがニュース放映中、TV画面に映し出される。ハイパワーの改造車で30キロオーバーの暴走中の事故といったものが多い。犠牲者の多くは20歳前後の若者で、未熟運転のケースがほとんどだ。こういった事故を含め、昨年の路上での死亡事故数は235件(2月3日、 The West Australian On line/死亡事故数はアラン・カーペンター西豪州首相の言葉より引用)。堪り兼ねた州政府が練り出した案は、罰金額の大幅アップである。そして「WA州のドライバーは交通法規違反に対し、国内で最高額の罰金を科せられることになる(2月3日、 The West Australian On line)」という州政府の発表に至った。違反項目によっては、1ヶ月内に実施されるようだが、では、その内容を簡単に紹介しよう。

 

 

 

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