さて、これまでそれこそ「うなぎ登り」状態のパース近郊の不動産であったが、ここにきてちょっと気になる記事を目にした。「パース近郊の住宅価格が6ヶ月間で一気に4万ドル下落(6月29日The West Australian online)」。この記事によると、特にパース近郊の不人気地域の物件や特定地域の旧式な住宅の価値が下落しているとのことだが、人気の高い地域の住宅はいまだに上昇しているとのことだ。現在、高い物件(60万ドル以上)は値上がりし、50万ドル未満は値下がりするといった傾向にあり、金持ちは更に金持ちになるといった状況にあるという。しかし今年に入ってからは住宅価格が2.7%下降しており、不動産投資もピークを超えたようにも思える。思えば、日本でもバブル経済の時期には、都市部の不動産が高騰し、一般市民には手が出ないような状況になったことがあった。「財テク」といった言葉が氾濫し、多くの投資家が金儲けに躍起になっていた。そしてバブル崩壊とともに不動産も下落し、ブームは去った。パースの不動産高騰もどこか類似したところが無いとも言えない。高騰はいつまでも続くことはなく、ある時期に一気に下落するというのが一般的な見方ではないだろうか。ちなみにWA州の投資家は、不動産から地下資源開発に目を向け始めているという。

こういったパースの不動産事情を見ていると、家を買うというのは1つのギャンブルとも思えてしまうな。価値が上がった、下がったで一喜一憂する。迷惑なのは、単に住む家を探している人ではないかな。よくタイミングを計らないと、バカ高い家を買わされるわけだ。更に、借家だって賃貸料が同様に高騰しているわけだから、一般市民をはじめ、留学生やワーキングホリデーのような長期滞在者にとっても負担は大きくなるわけだ。筆者としては、早く、不動産投資ビジネスの戦略や金持ちのマネーゲームに一般市民が巻き込まれることのない、元の平穏なパースに戻ることを期待するばかりだ。

<筆者のプロフィール>
東京生まれの元祖ワーホリ。日本企業のエンジニアを辞職し、日豪で計3年間の修行の後、日本語教師となる。パース在住15年、日本語教師歴11年。ペンネーム「ブッシュウォーカー」。

 


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