日本でも、私立と公立校の格差が以前からよく論議されていた。筆者が高校生だったころから東京内の都立校のレベル低下が問題視され、多くの生徒が大学付属や受験向けの私立校に流れ出し、政府はいろいろ対策を考えていた。その後、暫く低迷していた都立校だが、近年少しづつ回復しているという。しかしまだ、まともに受験勉強するなら私立校といった風潮が定着してしまっているようだ。日本の場合は、高校のレベルが有名大学進学率ばかりを基準にして判断されるようであるが、その弊害として現れたのが、昨年、生徒を必修科目の履修時間不足で卒業させていた高校が何校も発覚したことだった。教育カリキュラムよりも大学受験対策を優先させた例だが、高校が名声を得るために予備校化してしまったわけだ。教育とは一体何なのか、といったことが改めて問われてもおかしくないな。

今回の公立校のレベル向上論議で感じたことは、向上心のある生徒とやる気のある指導者がいる学校のレベルは高くなるということだ。特に自ら進んで勉強するような生徒が多い学校はレベルが高いだろう。政府は、公立校でもこういった生徒を増やせるような対策を施すことが重要なのではないだろうか。まずは、生徒に、何のための勉強なのか、といった目的意識をはっきりさせることが第一歩ではないかな。勉強に不熱心だった筆者はそう思うのだが、如何だろうか。

<筆者のプロフィール>
東京生まれの元祖ワーホリ。日本企業のエンジニアを辞職し、日豪で計3年間の修行の後、日本語教師となる。パース在住15年、日本語教師歴11年。ペンネーム「ブッシュウォーカー」。

 


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