ところで、日本でもデイライトセービングが実施されたことがあるのを知っているだろうか。昭和23年から26年までGHQの指令により、時刻を1時間進める「夏時刻法」が制定、実施された。期間中にはかなりの省エネルギー効果が認められたものの、通勤ラッシュ問題、主婦の労働過重問題などが指摘され、27年に廃止となった。しかしながら、最近では日本でも各地でデイライトセービングに対しポジティブな意見が増えており、将来的には導入される可能性もなくはない。興味のある人は「サマータイム制度に関する調査研究報告書」(www.kippo.or.jp/kc/summertime)などを見てほしい。

  デイライトセービングが開始され、筆者はまだ慣れないせいか、妙な感覚だ。太陽が眩しい中を帰宅し、日差しを目にしながら夕食を取り、少しのんびりしたと思えば、就寝時間となっている。日没から就寝時刻までが短縮し、静かな夜が減ったような気がする。おそらく同じような感覚を持つ人も多いんではないかな。デイライトセービングでエネルギーを節約し、人々に合理的な生活を与えるというのは納得できるが、適応力の無い人にとっては疲労の原因となるかもしれない。時間の変更が年に2回あるわけだから、憂鬱になる人も少なからずいるんではないかな。しかし、まあ、なるべくポジティブ思考で、仕事帰りに日焼け止めをしっかり塗って、ビーチやゴルフにでも行ってみようか。新しいライフスタイルとなるかもしれないな。

<筆者のプロフィール>
東京生まれの元祖ワーホリ。日本企業のエンジニアを辞職し、日豪で計3年間の修行の後、日本語教師となる。パース在住15年、日本語教師歴11年。ペンネーム「ブッシュウォーカー」。

 


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