日本でも子供の肥満問題は、その関連インターネットサイトの多さからも分かるように、かなり取り上げられている。やはり主に原因とされているのは食生活と運動不足だ。動物性脂肪の多い食品やインスタント食品、スナック菓子から高エネルギーを摂取し、外であまり体を動かすことをしないことが主な理由とされている。また偏った食事を避け、様々な食事をとることが薦められている。栄養のバランスを保つということなのだろう。これは何も子供に限ったことではなく、成人にも十分当てはまることだ。まあ、大人の場合、理屈は分かっていても、なかなか実践できないことが問題となろう。

この「肥満」だが、筆者は文明病と考えている。世の中が便利になればなるほど増えるというわけだ。仕事にしても遊びにしても、体を動かさなくなる一方で、栄養価の高い、高エネルギーの食品が手軽にどんどん摂取される。それが不完全燃焼すると、体に蓄積され、血液を汚し、最後には病気を招く結果となる。これは子供でも同様だろう。人間、便利なものには本当に弱いが、よく考えると、それが自分の運動を阻んでいる原因となっているのかもしれない。せめて日常生活に体を動かすことをなるべく採り入れ、子供にはそれを習慣化させてみたらどうだろうか。そうすれば余ったエネルギーをわざわざフィットネスクラブで燃やす必要もないと思うのだが。

<筆者のプロフィール>
東京生まれの元祖ワーホリ。日本企業のエンジニアを辞職し、日豪で計3年間の修行の後、日本語教師となる。パース在住15年、日本語教師歴11年。ペンネーム「ブッシュウォーカー」。

 

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