さて、ここで、オーストラリアでの飲酒運転の規制が日本とは異なっていることを少しお話しよう。承知のように日本では「飲んだら乗るな」が基本だが、基準としては呼気中のアルコール濃度が1リットル当たり0.15ミリグラムを超えると「酒気帯び」と判断され、運転は違法となるが、「酒酔い」にはアルコール濃度と厳密な関係が無いというのが問題となる。オーストラリアでは規定内の飲酒量なら運転は合法となっている。

 西オーストラリアではよく0.05という数字が登場するが、これは血液中のアルコール濃度が0.05%未満なら運転が許されるということだ。これは具体的にどのくらいかというと、男性で1時間にグラス(285ml)、2杯までのビール、その後1時間ごとに1杯とされる量となっている。しかし、血中濃度以前に酒酔いのレベルには個人差があるので、あくまで目安と考えた方がよさそうだ。筆者のように奈良漬やブランデーチョコレートで顔が赤くなってしまうような人間はどうなってしまうのだろうか。以前、みりんが入った料理を食べてクラクラしたことがあったが(笑)、こんな時は「酒酔い」となるんだろうか。ちょっと個人的に知っておきたいところだ。オーストラリアで初めて車を運転する人達はよくこのことを知っておいた方がいい。また州によっても基準が異なることにも注意してほしい。

 車社会のオーストラリア。週末は車でパーティーに出かけ、飲酒の機会も多くなるが、基準内といえども、自分の酒酔い限度をよく知った上でハンドルを握らないと、とんでもないことになってしまうぞ。まあ自分が酒に弱いと思っているなら、「飲んだら、乗らない」ほうが無難だろうな。

西オーストラリアの飲酒運転に関して詳しく知りたい人は、以下にアクセスしてほしい。

www.police.wa.gov.au/Services/Traffic/DrinkDriving.asp

 

<筆者のプロフィール>
東京生まれの元祖ワーホリ。日本企業のエンジニアを辞職し、日豪で計3年間の修行の後、日本語教師となる。パース在住15年、日本語教師歴11年。ペンネーム「ブッシュウォーカー」。

 

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