謹賀新年。また新しい年の始まりとなったが、読者の皆さんもそれぞれ、特別な気持ちで新年を迎えたのではないだろうか。中には、初めて海外でクリスマス、新年を体験した人もいたことだろう。日本の正月とは異なった雰囲気を味わうのも、たまにはいいだろう。オーストラリアで、クリスマスを家族や親戚と過ごすのは、日本の正月とどこか似ていると感じた人もいたことだろう。どちらも特別な日なのである。

  さて、2006年となり、今年は一体どんなことが起こるのか、気になるところだ。世の中が平和であっていてほしいものだが…。新年早々、不吉なことを言って申し訳ないが、今年もテロ問題は尾を引くことだろう。日豪両国ともにテロのターゲットになっており、油断ならない状況だが、それよりイスラム教国内で起こる米国側の人々を狙ったテロの多発が懸念される。日本人にとって親しみ易いマレーシア、インドネシアだが、現状から言えば安全な国とは言えないだろう。観光で入国する際には、十分注意しなくてはならない。しかしこのテロ問題、何が解決策となるのだろうか。勿論、米国の動きが大きな影響を与えるわけだが、現状維持だと、解決は難しいだろう。まあ大きな変化を期待するなら、ブッシュ政権の終焉かもしれない。ちょっと大げさだが、米国が世界平和の鍵を握っていると言ってもよさそうだ。

 筆者にとってもう一つ懸念されることと言えば、鳥インフルエンザがある。昨年はヨーロッパ、ロシアに初めて上陸し、人間への感染が心配されたが、まだ解決策が出たわけではない。12月下旬には、中国で3人目の死者も出ており、まだまだ油断できない状況だ。「タミフル」といった治療薬が出てはいるが、 使用後に子供が死亡する例が出たりして、まだその安全性が問題になっている。このウイルス、鳥から人間へ感染する例はあまり確認されてはいないが、新型ウイルスとなって、人間の間で感染が容易になると、多大な犠牲者が出るという恐ろしい病気だ。

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