Part 39

 今月は、ジパング上陸作戦のチャドマレーンこと、チャド君の「いっちゃってるメール」を特別アップグレード版でお送りします。さぁ、どうぞ、チャド君の世界へお入りください!

 …今、日本ではおお流行りの漫画喫茶にてメールを送っています。
 一時間380円という贅沢な遊びをたまに楽しんでいます。しかし、ほんま今一番欲しいものは、自分のパソコンで、世の中にどんどん“チャド・ワールド”を広げたいのですが、そこまではもう少々かかりまっさ…。
 今月の六日から十日まで大阪の近鉄小劇場で『青空のピコ』という、ダイオキシン及び産業廃棄物の焼却場の建設反対/賛成を題材にした、ものすごく軽い(?)芝居に出演してるんですわ。去年のミュージカルに出てた劇団と一緒に、会社を通してもうちょっと本格的に芝居の勉強をさせてもらってまんねんや。今回は、ジオメルト工法というダイオキシンを無害化にする工法を大阪の大学で研究してるドイツ人の役でんねん。そんなあほな、と思いながら、1ヶ月間稽古に励んで、最近やっと楽しくなった(もう、このマガジンが出ている頃には、終わっとるな)。まぁ、新しい事をやるだけでも新しい発見がいっぱいあって、出してもらえて良かったなあと思います。せやけど、やっぱ漫才の方ががええわ。
 ってなわけで、外国人特有の匂いが漂う季節がやってまいりまして、お疲れサマーですな。最近電話をひいて、自宅の番号が06-4●●●-●●●●と皆に宣伝してますが、誰からもかかってきまへん。しかし、仏教テレホン相談室の番号であるという事実は、“まだまだ要らんことしいのオーストラリア人の血が僕の体中初々しく残ってる”証拠やな。あっ、オーストラリア人のことで思い出しましたが、最近の日本人は心配でございます。先月大阪で「東アジア競技大会」が行われたのですが、大失敗していました。聖火ランナーのQちゃんこと高橋直子選手に向かって豪州五輪のときの僕のいとこがやったように、誰もその火を消火器で消そうとせへんかったからです。
 まあ、皆さん、僕のことも心配してくださいな。この間、大阪の若手芸人の先輩である「スミス夫人」さんがテレビ雑誌の取材のため僕の家に1週間ホームステイする設定で2時間ほど邪魔してくれました。が、驚くことに引っ越して初めてのお客さんでした。取材中、家にあるもの全部を紹介していくと、どれ一つ僕自身が買ったものではない!!全てがもらい物、あるいは拾ったもので、それらが手に入るまで一つずつストーリーがあるため、途中で「スミス夫人」さんが僕の家での体験を『エピソード1』と名付けてくれました。が、最後になってほんまにどれ一つ僕の物じゃないと気付いたら、『エピソード0』と格下げされちゃって…。触るもの、触るもの全てからホコリの雲がふわっと舞っていました。どんだけ家におらへんねん!引越しして2年も経つのにまだ前の住民の匂いの方が強いわ。多分ジンバブエ人やった。それが今月の唯一の自慢でおま!
See Ya! チャド



現在、師匠ぼんちおさむ氏のもとで漫才の修行に励む、若手芸人チャド・マーレン。パースエクスプレスが輩出したオーストラリア・パースの期待の星。

ジパング上陸作戦の加藤とチャド。

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